【施術報告】駐車場で接触して起きた接触事故

2020年03月2日

外出先の駐車場内で停車中、トランクルームで作業中に発生した接触事故

・30代男性/会社員/船堀在住
・来院:2019年5月来院
・負傷原因

来院12日前に、駐車場でトランクを開けながら荷物整理中に、横に駐車しようとバックしてきた乗用車が接触してきてバランスを崩し頸部・腰部を負傷。
右手で物を持っていたので右母指~右手関節にも疼痛を感じていた。
すぐに病院に行き治療をしていたが右頸部、右下肢に痺れを伴ってきたため
当院と病院を併用しながらの通院を希望し来院した。(レントゲン異常なし)

・症状

頸部伸展、左側屈・回旋痛、右肩関節外転痛、腰部屈曲、伸展痛
右手関節底屈、回外痛、右頸部・右下肢の痺れ、全身倦怠感。

 

・治療と経過

初診時は全身に重だるさがみられ、動作痛も著明にみられたので
初回は軽擦法、揉捏法を用いて施術。
JRCで可動域拡大を行い、倦怠感の影響で筋緊張も強く出現していたためにホルミークリームを使用して終了。
翌日来院時は動作痛は残存しているが全身の倦怠感は軽減していた。
少しずつ調子が良くなっていったので同様の手技を繰り返し
12診目に鍼治療を行うも大きな変化は見られなかったため
首・肩矯正,股関節の調整を行い対応してみたところ動作痛の軽減と可動域の向上が確認された。
来院頻度としては1週間に2~3回の来院頻度で施術。
徐々に全身症状の重だるさはなくなったが、21診目で外出時に右手関節を再負傷。
箸を持ち食事をするときに右手関節~前腕屈筋群の疼痛が目立っていた為
手関節のアライメントを整え、スポーツ活法で手指の矯正を行い
母指球筋の硬さを取り除いたところ疼痛の軽減ができた。
頸部や腰部は使いすぎると症状を感じていたが
辛いときに鍼治療や施術を繰り返していくと使える時間が増えていき状態は改善されていった。
30診目を過ぎたあたりから痺れが弱まり、ピリピリ感じる頻度も減ってきた。
43診目で概ね症状は改善されていた為1月いっぱいで治療終了となった。

・考察

全身症状が強く、来院当初は軽めの手技でもだるさを感じていた。
それほど全身のロック状態が強くなっているのだと説明。
徐々に手技の強さが上がっていき、症状も良くなっているので体の変化を良く感じてもらえた。
鍼治療もやってすぐは効果があるが翌日に強い筋肉痛のようになってしまうことがあったため
置鍼時間を短くし、使用するツボを限定し動作痛の緩和を図ったところ上手くいった。
なかなか自分でセルフケアをする時間が取れないクライアントには矯正が有効であることが再発見できた例であった。今後もよく考え対応したい。

・使用した主な技・ツボ

JRC、首矯正、鍼治療(志室、痞根、光明、列欠)、スポーツ活法(手指、股関節)
No. 2081