保険の打ち切りは受け入れなければならない?

2021年06月25日

保険の打ち切りは受け入れるべき?

保険会社とのやり取りを済ませ、実際に交通事故によるケガの治療で通院を続けていると、ある程度の期間で保険会社から「そろそろ治療費の負担を打ち切りたい」と伝えられます。

目安としては打撲で1カ月、むち打ち症で3カ月、骨折で6カ月程度の通院で、打ち切りの旨を提案されることが多いようです。

治療が長引けば長引くほど、治療費だけでなく慰謝料等の面からも、保険会社の負担は大きくなります。

保険会社からの提案

当然保険会社も支払う保険金の額を抑えようと考えるので、こうした治療の打ち切りの提案をしてくるようになるのです。

当院に通っている患者さんの話を聞いていると、やはりこのような提案をされると、治療費を支払ってもらっている立場から、これ以上は申し訳ないと思って、保険会社の言う通り治療費の打ち切りを受け入れてしまいやすい精神状態にある人が多いように思います。

もちろん、実際にケガの経過も良好で、そろそろ通院の必要がなくなるということであれば、治療費の打ち切りも受け入れて構わないでしょう。

まだ良くなっていない場合は?

しかし、まだ痛みがあるのに、まだ心配なことや不安な部分があるのに、打ち切りの提案を受け入れる必要はありません。

保険会社が治療費の支払いをそろそろやめたいと言っているだけで、それを提案されたからといって、通院や治療を必ず辞めなければいけないわけではないのです。

ましてや保険会社に患者さんの痛みや悩みが全て伝わるはずもありませんので、まだ治療が必要な場合には遠慮せず、治療費の支払いを続けてもらう必要があります。

治療費の打ち切りをされたことで、痛みの症状を残したまま治療を辞めてしまうと、今後の健康にも大きな影響を及ぼしてしまうかもしれません。

まずは自分の気持ちを整理してみましょう

保険会社からの治療費の打ち切りを安易に受け入れる前に、打ち切りの提案があったことを通院先で相談したり、まだ治療が必要かどうかを、医師や治療家にしっかりと判断してもらいましょう。

必要であれば診断書を書いてもらうなどして、それを保険会社に提出することもできます。

治療費を打ち切られてから、やっぱり痛みの症状がおさまらず、自費で通院しなければならなくなってしまった人も多くいます。

保険会社から治療費の打ち切りを提案された際の判断は、くれぐれも慎重に行ってください。

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