【施術報告】乗用車の後部座席に乗車中、交差点で信号待ちをしていた際に起きた追突事故

2020年06月11日

乗用車の後部座席に乗車中、交差点で信号待ちをしていた際に起きた追突事故

・10歳未満男児/小学生/船堀在住
・来院:2020年3月来院
・負傷原因

来院1日前、乗用車の後部座席に乗車中、交差点で信号待ちをしていた際に
後方から乗用車が追突。追突する時に立ち上がっていたため衝撃が加わった際にバランスを崩し左足を捻り負傷。
すぐに腫脹、熱感、歩行痛が出現し翌日に当院を受診。
(レントゲン撮影異常なし、過失割合は相手10:自分0)

・症状

外果周囲の腫脹、熱感、歩行痛、荷重痛、底屈痛、内・外反痛、背屈ROM制限。

・治療と経過

初診時は腫脹、熱感、皮下出血、歩行痛が著明であり、軽度の内反ストレスをかけると疼痛著明であった。
患部は圧痛が前距腓靭帯、後距腓靭帯、二分靭帯に圧痛が見られたためアイシング、腓骨筋の調整を行い、包帯固定し初回は終了。翌日2診目の来院があった際は加重痛は残存するも可動はできるようになっていたので腓骨周りの硬さを取り除き足関節の調整を行い、包帯固定を行い終了。
5診目には腫脹、皮下出血が軽減されており荷重痛も階段の昇り降りや走る時に限定されていたので下退部の緊張を取りながら、股関節のケアを行いホルミークリームを足関節と下退部に塗りパイオネックスゼロを足三里に貼り、テーピングで固定し終了。
週3~4回の頻度で来院しボールを蹴るなどの運動も再開したが17診目で運動時に同部位を再負傷。
初回ほど重度の損傷でなかったのでホルミークリーム、テーピング、距骨矯正を行い終了。
翌週には症状はなくなり、その後はインソール調整、下退部、足関節のケアを継続的に行い5月をもって治療終了となった。

・考察

・考察:後部座席に乗車中に足の捻挫とめずらしいケースではあったが典型的な足関節捻挫ではあった。
年齢的にテーピングなどは気になってしまい剥がしやすいが1日は外さずにつけておいてほしいとお願いしたところきちんと守ってくれたため比較的早期に腫脹や皮下出血は消失し、サッカーにも復帰可能になった。
ご両親とともに来院していたのでこちらの指導もご両親から再確認してもらえストレッチなども継続してもらうことができた。サッカーは足関節や下腿、股関節に負担がかかりやすいので、動きが悪い部分にアプローチをしたところ内旋気味であった下腿も正しい肢位に戻り、インソールで荷重バランスなども整えることができた。

・使用した主な技・ツボ

距骨矯正、パイオネックスゼロ(足三里)、活法(股関節抜き)、インソール
No. 7708