「痛み」をかばうことで生まれる新たな「痛み」(船堀はればれ事故ブログ)

2025年09月11日

「痛み」をかばうことで生まれる新たな「痛み」とは?

交通事故によるケガの治療中によくあるのが、事故と直接関係のない部位まで痛みが発生するというケースです。

これは、以前もお話した通り、一見事故とは関係のない症状(頭痛、眼精疲労、下半身のしびれなど)でも、むち打ち症など事故によるケガの症状の一種であることが考えられます。

そしてそのほかに、事故によるケガの患部とは別の部分からの痛みの発生については、患部をかばうことで生まれる痛みの可能性もあります。

これは、ケガで不自由になった患部をかばうようにして、ほかの部位が頑張ることで、患部意外に新たに発生してしまう痛みです。

例えば、むち打ち症による首の痛みが辛い時、普段の何気ない動きの中で、なるべく首を動かさないように無意識に首をかばう動きが多くなります。

そうすると、首の周辺にある肩を、いつも以上に酷使することになり、この状態が長く続くと、今度は肩に疲労が溜まって痛みが現れるようになるのです。

実は、このように患部をかばうことで新たに発生した痛みについては、交通事故の保険治療の対象にはなりません。

交通事故の保険治療とは?

交通事故の保険治療は、あくまで患部の治療に限られます。

むち打ち症による首の痛みが取れれば、次は肩の痛みも保険内で…ということはできないのが原則です。

では、患部をかばうことで生まれた痛みは、我慢するしかないのでしょうか?

実際に肩の痛みを我慢していると、今度はその肩をかばおうと、背中に疲労が蓄積し、さらには腰、ひざ…など、負の連鎖が起きてしまう可能性があります。

そこまでいくと、せっかく首の痛みが治っても、健康的な体とは程遠いものになってしまうことでしょう。

大切なのは?

大切なのは、新しく発生した痛みに関しても、その都度しっかりと治療家に伝えることで、患部をかばうことで発生した痛みに対してのケアも同時に行っていくことです。

その痛みは事故のケガとは関係のないものだから…などと治療家側が軽視するようでは、むち打ち症の痛みの治療効果も思うように上がらないでしょう。

もともとは、事故のケガがなければ避けられていたはずの痛みです。

その痛みにも向き合って、元通りの体に近付けることは、治療家としての使命でもあると思います。

痛い部位をかばうのは、自然と体がそう反応してしまうほど、人間にとって自然な行為です。

痛みが強ければ強いほど、無意識にかばう気持ちや行動が強く現れて、患部周辺へのダメージも日に日に蓄積されていきます。

早い段階で適切なケアができるように、どこが痛いか、痛みがどうなったかの説明は、正しく丁寧に治療家に伝えましょう。

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