【施術報告】原付と乗用車の衝突事故

2020年12月15日

一般道路を原付で直進中、ショッピングモールの駐車場から曲がってきた乗用車と衝突して起きた接触事故

・30代男性/会社員/西葛西在住
・来院:2020年9月来院
・負傷原因

来院2日前に、一般道を原付で走行中、警備員に誘導されながら
ショッピングモールから左折してきた車と接触しそうになり、慌ててブレーキをかけ減速したが間に合わずにスリップしながら衝突。右肩、右手、右膝、右足を負傷。翌日、右肋骨に痛みがあり、手関節、膝関節の疼痛、腫脹、全身倦怠感が著しく翌々日に当院を受診した。
 (過失割合は相手8:2自分)

・症状

吐き気、倦怠感、左側屈・回旋時に右第7~8肋骨痛(吸気時に痛みあり)、右肩関節外転痛、右手環指、小指屈曲痛、腫脹、軽度の痺れ、右膝屈曲痛、加重痛、右足関節背屈痛、右下肢擦過傷、筆記困難

・治療と経過

初回来院時は右手環指、小指の可動域制限、腫脹、疼痛、軽いしびれがあり問診表の記入が困難であった。
肋骨の症状も来院日の朝方は強く、時間の経過とともに下肢も疼痛が出現しており
だんだん症状が強くなっていることから、初回は膝のアイシング、モルフォセラピー、JRCを用いて疼痛の軽減、関節可動域の回復を図った。
翌日に再来院した際は前日施術後に仕事で良く動いたが起床時の肋骨の痛みも落ち着いていた。
患部に関しては前日より少し刺激を加えながら施術を行い、肋骨部、背部、右手指に超音波とハイボルトを使用。3診目の来院位には本人も症状の軽減を実感しており、疼痛の緩和と可動域の拡大を確認。下肢の症状も擦過傷の痛みは感じているも、荷重痛などの疼痛はペインスケール10段階中5程になっていた。初回来院から8日後に6診目の来院があったが日常的な痛みはほとんど無くなっており手指や膝を仕事で酷使しすぎると終盤痛みを感じる程度になり、その後は一週間に1回~2回の頻度で来院。12診目には仕事でジャッキを使って作業する際に手指、手関節に痛みを感じるがペインスケールは10段階中3程度になっていた。その後4回来院し、治癒となり治療終了した。

・考察

初回は手指の運動制限や痺れがあり、症状は強く、肋骨も安静時痛や吸気時痛があったので不全骨折も疑ったが、翌日に来院した際には症状が緩和されていたのでクライアントにも喜んで頂けた。超音波とハイボルトを組み合わせて行うコンビネーション治療が上手く効果を出し疼痛緩和、可動域拡大に繋がったと思う。交通事故の症状としては緩和が早く2ヶ月ほどの治療で終わることができ総通院回数も16日で治癒できたのは術者、クライアントお互いに納得のいく結果だった。

・使用した主な技・ツボ

JRC(肋椎関節、胸椎、手指)、モルフォセラピー、ハイボルト、超音波
No. 7988