【施術報告】助手席に乗車中に後続車が追突してきて発生した追突事故
2020年05月7日
乗用車助手席に乗車中、交差点で信号待ちをしていた際に起きた追突事故
・30代女性/会社員/船堀在住
・来院:2020年3月来院
・負傷原因
来院1日前、乗用車の助手席に乗車中に、交差点で信号待ちをしていた際に
後方から乗用車が追突。すぐに頸部、と右腕の痛み、違和感が出てきたため翌日、当院を受診。(レントゲン撮影異常なし、過失割合は相手10:自分0)
・症状
頸部屈曲、伸展、回旋痛、右腕の痺れ・脱力感、手指冷感、握力の低下、手関節回外痛、吐き気、倦怠感。
・治療と経過
初診時は頸部の痛み、右腕の痺れや脱力感、冷感がみられ安静時でも症状は著明であった。
モーリーテスト、アドソンテストなど(胸郭出口症候群のテスト各種)ジャクソン、スパーリングテストは陰性で徒手筋力テストも正常。10秒テストも問題なく可能であった。
施術は胸椎、頸部のJRCをメインに行い軽擦法で血流促進を促した。
手指末端部の冷感があったので右上肢や手掌部も施術し痺れに有効な活法を行い
ホルミークリームを頸部、鎖骨部に塗り初回は終了となった。
翌日、再診時には痺れ感、脱力感はすこし残存するものの、前日より大幅に減少が確認できた。
施術は前回と同じく、JRCを行い、胸椎と鎖骨の可動域を拡大させパイオネックスゼロを頸部緊張部、肩井に貼り終了。
3、4診目には痺れ、脱力感はより改善され、頸部~肩の倦怠感が残存していた。
治療を継続的に続けていくと12診目には痺れや冷感の症状は消失した。
18診目には可動域は正常通りになり、動作痛もほとんどみられなくなったが、右頸部の倦怠感、張り感が残存しており
頸部に過前弯やズレがみられるので首矯正、胸鎖関節の調整(肩巻き込みの調整)を行っていくことにした。
姿勢の調整を行うことで倦怠感が徐々に減っていき31診目で終了となった
・考察
初診時のクライアントの状態から神経根症状や胸郭出口症候群も疑ったがテストも陰性で
1度の施術で症状がかなり緩和したことから、事故の衝撃による、筋肉や関節のロックにより
斜角筋や鎖骨下筋などが締まり痺れや倦怠感がみられたのではないかと考えた。
事故翌日なので症状が著名にみられるのはよくあることだが早い段階で効果を出せたのはかなり良かった。
症状が無くなってからの倦怠感や張り感はかなり長く続いたが、日常動作や姿勢から生じている部分も多くみられたので
当院での施術+顎を引く動作や胸郭を広げる動きやストレッチを指導したところ
通院しながら筋緊張の緩和や日常生活でのQOLの改善を感じてもらうことができた。
・使用した主な技・ツボ
JRC(頸部、肋椎関節、鎖骨)KYT、首矯正、パイオネックスゼロ(肩井)
No. 7710